宮脇綾子の展覧会(パラミタミュージアム)に出かけました。
戦後すぐ、四十歳の頃から古裂や着物の端切れを使って
身近にある野菜、魚、花等をモチーフにアプリケを作られた作家さん。
古裂を使っているので素朴なんだけどモダン、
型にはまらず自由な造形のアプリケです。
立体感のあるユーモアあふれた作品も多く
今の時代でも少しも古びず、デザイン性に優れています。
どの作品も、それはそれは素晴らしくて
宮脇綾子の世界を堪能しました。
まさに眼福、至福の時間でした。
実は私、
宮脇綾子の帯を持っています。
私の世代って、
結婚前に親に着物を作ってもらった最後の世代じゃないかと思います。
娘が年頃になると(結婚が決まって無くても)母が嫁入り道具として着物の準備をするのです。
当時私は「着物なんか着ないから要らない」って言い続けていたのですが
着物好きの母としてはそんな訳にもいかず、一通りの着物を準備していました。
そんな時に呉服屋さんがこの帯を持ってきたのです。
「着物なんか要らない要らない」って言い続けていた私が一目惚れ、
私が唯一「欲しい!」と言った帯です。
はい、ご覧の通り仕付けが付いたまま、一度も結んでいません。
お茶会とか友人の結婚式、子どものお宮参り、娘の入園式等、
着物を着る機会は多少ありましたがこれはカジュアルな場で結ぶ帯、
「着物なんか着ないよ」って言っていた私ですから
カジュアルな場で着る機会があるはずも無く、四十年以上も経ってしまいました。
亡き母に謝らなくっちゃ(笑)
以前からこのアプリケは何をモデルにされたんだろうと思っていたのですが
この展覧会で分かりました。
これは「夏みかん」でした。
これと良く似た構図が二点出品されていました、
制作年も私が買ってもらった時期でした。
長年の疑問が解消して嬉しい限りですが
この帯はいつか結ばれる日が来るのでしょうか。
姫さま達に期待するか・・・笑
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帯、とっても素敵です!ベースの色も素敵だしまた品良く2つ夏ミカンなんですね、、、ちょこんって並んでいてほんわかします。
我が家では、ばあばから不要な帯をテーブルセンターにしなさいとお下がりがきます。
もちろんもったいないですが、、、。
思い出の大切なものですから、額装して目にはいるようになさっても良さそう!
絵画みたいなものですものね。
最近ずっと七五三の着物を和裁素人の自分が仕立てられないかを調べまわっていて。近くの洋裁教室はまさかの満員。
人気あるんですねぇ、、、
私は、結婚に際し着物は持たされず、母の着物は捨てられていて、20歳の振袖はレンタル、七五三の着物は親戚をまわり行方不明。。。娘にまわしてあげられるものが全くありません。苦笑
祖母や母から時代を背負った逸品を受け継げるって素敵だなと思います(若い時は思いませんでしたが!笑)
姫さま達が素敵な帯を引き継いでくれますように^_^
あ、ちらしのカブと鴨が素敵、、、
長々と失礼しました。
母が持っていたような…
帯、バッグにしてしまうとか?
私は仕舞いと謡を習っていた時期があったので、自分の着物もありますし、
母は組みひもの講師をしていたので、たらふく…
母の死後、親しい方にたっぷりお分けしたのに、まだある…
仕分けを手伝ってくださった方が
「あなたが老後困らないように残した」とのこと。
現在、保管に困ってます(^^;)
ほんと、ご無沙汰してましたね(笑)
そうなの、額装しようかとも思うんだけど一応姫さま達がいるからね、
ここまで寝かせたんだからもう少しこのままでいこうかな!
私も娘には着物を作っていません、私が着ないんだから尚更娘は着ないだろうと(笑)
私の着物の派手なものは従妹の娘さんに譲ったりしましたがまだまだたっぷり、
箪笥のこやしになっております。
カブと鴨も素敵でしたが、もっともっと素敵なのがたくさんありました。
そちらで開催される機会があればぜひぜひお出掛け下さい。
帯にのれんや屏風とかで
バッグは作られてなかったと思うのですが・・・。
お茶とか日本舞踊をやっている友人は着物を着る機会が多いですが
ほとんどの友人はもう着物をもてあましていますね。
こんな時代が来るなんて母は想像もしなかったと思います(笑)