今日は義母がショートステイに出かけたので
相方とこちらへ出かけました。
この男がジブリを支えた
「近藤喜文展」
場所はうちから車で4~50分の津市にある
Miemu(ミエム)という愛称で知られている三重県総合博物館です。
ジブリと聞いて知っているのは宮崎駿、高畑勲、鈴木敏夫くらいで
恥ずかしながらアニメーター「近藤喜文」は全く存じ上げませんでした。
高畑勲監督の「赤毛のアン」「火垂るの墓」等の作画監督やキャラクターデザインを務め
最初で最後の長編監督作品「耳をすませば」で大成功を収めたのち、
1998年に47歳の若さで急逝されたんですね。
もう素晴らしいの一言です、
近藤喜文というアニメーターの力量に圧倒されました。
何気ない日常の仕草、一瞬の輝き、悲しみ、喜び等々を見事に切り取って描かれていて
一枚たりともおろそかには見られません。
アニメでしか描くことが出来ない感情の動きというものを
目の当たりにした思いです。
「耳をすませば」はテレビ放映でしか見ていませんが
図書カードでの出会いというのがわくわくしましたね、
今はもうこんな事はあり得ませんよね、
自分が何を読んでいるかは個人情報の最たるものですから
図書館があからさまに公開することは出来ません。
でもすべてがデジタル化された昨今、
恋が生まれるような図書カードが無くてちょっと残念な気もします。
あっ、このアニメで「天沢聖司」の声優は高橋一生さんでしたね!
毎朝「なつぞら」を楽しんで見ていますが
「なつぞら」のモデルはこうなっているんですね。
奥原なつ → 奥山玲子
坂場一久 → 高畑勲
神地航也 → 宮崎駿
「奥山玲子」をググってみると
なつと夕見子を足したような方だったという事が分かりました。
この展覧会はまさに「なつぞら」の世界を体感できます、
近藤喜文の仕事机が再現されていて
絵を描く紙が動かないようにボッチが出ていて
そこに穴の開いた紙がセットされていました。
原画のパラパラも実際に手に取って体験できます。
展覧会場は撮影禁止なので
素晴らしいアニメの世界を紹介出来ないのが残念ですが
所々に撮影OKの場所が設営されていましたので・・・。
わたくしすっかりでぶねこちゃん(ムーン)と仲良しになりましたよ。
近藤喜文さん、生きておられたら次回作は
灰谷健次郎「天の瞳」の構想をお持ちだったとか。
ずいぶん昔に大好きな本でしたので惜しまれてなりません。
ああ、この本も再読しなくっちゃ!
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