今年の夏以降の読書記録をアップしていないまま
11月になろうとしています。
ひと言感想を書こうと思うのですが
それが以外に時間がかかるので延び延びになってしまっています。
司馬遼太郎 「峠 上巻・下巻」
映画化されて話題になったので本棚から探し出してきました。
15年前に読んだ本の再読です。
幕末の長岡藩で唯一の近代思想の持主、河合継之助、
明治新政府に恭順するのか、はたまた徳川幕府の今までの恩に報いるべきかの二者択一を求められ、
武士の世の終わりを予期しながらあえて滅びる側に手を貸したという悲劇的な小説です。
勝てる見込みのない戦いに人としての美学をつらぬくために長岡藩を悲惨な戦場に巻き込み
後々河合継之助の墓に石をぶつける地元民が多かったとか、
立場によって評価の分かれる人物ですが小説として読むにはとても面白いです。
これは映画ではなくきちんと原作を読んで欲しい本だと思います。

ここからは義姉から回ってきた本です。
東野圭吾 「祈りの幕が下りる時」 「希望の糸」

「祈りの幕が下りる時」これは加賀恭一郎シリーズですが「希望の糸」は加賀恭一郎のいとこの松宮修平が主人公なのでスピンオフ本という関係性でしょうか、どちらから読んでも面白いと思います。
松尾論 「拾われた男」

今テレビで大活躍の個性派俳優、松尾論さんが自分の下積み時代をドラマ風に設えたエッセイです。
NHKのドラマが始まるまでに読み終えたので今はドラマを見ながら内容を追認しています。
このドラマ、キャストも構成もすごく面白いです、この秋の新番組で一番好きかも、松尾論本人も本人役で出演し、若い頃の本人役は仲野太賀そして本人役で井川遥、柄本明、塚本晋也、ベンガル等々が出演しそれ以外には草彅剛、薬師丸ひろ子、北村有起哉、風間杜夫、六角精児、石野真子、要潤、その他にも伊藤沙莉、鈴木杏、等々錚々たる俳優さんが目白押し、さすがにNHK、贅沢なキャスト使いです。
ドラマで使われるカラーイラストもご本人が書かれたそうで多才な才能をお持ちな松尾論さん、再認識しました!

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