見延典子「頼山陽」(上・下) 読了。

先週のNHK大河ドラマ「篤姫」
「史書を読むのが好き」という篤姫に斉彬から「日本外史」が贈られる場面がありましたが、
その「日本外史」の著者が頼山陽です。
後年ベストセラーになり幕末の志士たちの尊王思想へ大きな影響を与えたと言われる歴史書「日本外史」は司馬遷の史記に倣って書かれ「太史公曰く」の部分が「外史氏曰く」となっています。
この本は中華サイトのお友達にもぜひぜひお勧めしたい一冊です。
江戸時代きっての文人、知識人としてしられる頼山陽が物欲、食欲(特にお酒)、性欲、名誉欲……すべての欲望に貪欲でこんなにも破天荒で束縛を嫌う人物であったとはまさに青天の霹靂でした。
当然、頼山陽がこの小説の主人公ですが母の静、先妻の淳、再婚候補の平田玉蘊、後妻の梨影、恋人の江馬細香、と山陽をめぐる女性達も生き生きと興味深く描かれていてこれも読みやすい理由の一つでしょうか。
川中島の合戦を題材にした「鞭声粛々」の漢詩、
「山紫水明」の言葉、「耶馬溪」と名付けたのも山陽だと初めて知りました。
厚めの上・下巻、そのうえ二段組。
かなりの長編ですがとてもおもしろく、知的好奇心を満足させてくれる一冊でした。

先週のNHK大河ドラマ「篤姫」
「史書を読むのが好き」という篤姫に斉彬から「日本外史」が贈られる場面がありましたが、
その「日本外史」の著者が頼山陽です。
後年ベストセラーになり幕末の志士たちの尊王思想へ大きな影響を与えたと言われる歴史書「日本外史」は司馬遷の史記に倣って書かれ「太史公曰く」の部分が「外史氏曰く」となっています。
この本は中華サイトのお友達にもぜひぜひお勧めしたい一冊です。
江戸時代きっての文人、知識人としてしられる頼山陽が物欲、食欲(特にお酒)、性欲、名誉欲……すべての欲望に貪欲でこんなにも破天荒で束縛を嫌う人物であったとはまさに青天の霹靂でした。
当然、頼山陽がこの小説の主人公ですが母の静、先妻の淳、再婚候補の平田玉蘊、後妻の梨影、恋人の江馬細香、と山陽をめぐる女性達も生き生きと興味深く描かれていてこれも読みやすい理由の一つでしょうか。
川中島の合戦を題材にした「鞭声粛々」の漢詩、
「山紫水明」の言葉、「耶馬溪」と名付けたのも山陽だと初めて知りました。
厚めの上・下巻、そのうえ二段組。
かなりの長編ですがとてもおもしろく、知的好奇心を満足させてくれる一冊でした。

「もう頬づえはつかない」の作者・見延典子さんが、頼山陽を書いたと某新聞の書評欄で紹介されていたけど、いまいち食指が動かなかったのですが、今度本屋で探してみます。
上下2巻か・・・立ち読みするのしんどいなぁ
上下2巻か・・・立ち読みするのしんどいなぁ
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by chiffonmini
| 2008-02-09 21:32
| 読書
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Comments(2)