ドナルド・キーン「明治天皇1~4」
ようやく、よ~~~うやく読み終わりました。
長かったです。




私の全く知らない歴史がそこにありました。
伝記小説ですからそれほどおもしろいわけでもなく、途中で厭きてちがう本を読んだりしましたが「全く知らない時代を知りたい!」という好奇心だけでどうにか読み終わりました。
たとえば
伊勢神宮に初めてお参りされたのが明治天皇。
それまでの天皇は京都御所から一歩も外へ出られたことはなかった。
そんな天皇が東京へ移られた・・・・いつ、どのような経緯で移られたのか。
また、廃藩置県について、
こんなに大変なことだとは実感としてなかったですね。
日本中の武士がリストラされたわけです。
藩体制をやめて県に置き換わった程度の理解しかなかったのですが現代でたとえれば
日本中の公務員がある日突然、全員リストラされる・・・・というぐらいの出来事だったわけです。
まぁ、そんなこんな、明治時代というのは天地がひっくり返るほど大変な時代だったということですがそれをドナルド・キーンさんに教えていただくという所が複雑ですね。
ドナルド・キーンさんだから明治天皇の伝記が書けたと言うべきなんでしょう。
大の西洋嫌いの父(孝明天皇)のもとに生まれ、伝統的な公家の教育を受けて育った明治天皇が確固たる意思を持ってこの激動の明治維新後の舵取りをとられたことは本当に日本にとって素晴らしい事だったのだとこの「明治天皇」を読んで初めて知りました。
また日本と中国、日本と韓国の歴史的な関係も詳しく書かれており日本人としてきちんと知っておくべき歴史でもあると正直思いました。
ドナルド・キーンさんはすごい方です。

この本は、小説とは違い抑揚がないだけに私も正直つらかったです(苦笑)
それでも、日本人が陥りがちな天皇陛下絶対や天皇制反対のイデオロギー色がなく、なおかつ日本人以上に日本に詳しいので安心できて読むことができました。
CWニコル氏とかキーン氏とか外国出身の方に日本を教えられて、本当に反省しなければいけないですね
打倒、ゆとり教育!!(笑)